2021/07/22(木)

英語

YouTubeリスニング

https://www.youtube.com/watch?v=coj1QyuTZpI

会話する前に決めていたことは「going to」、会話中に決めたことは「will」

After I [verb phrase A], I [future tense verb phrase B].

  • After I finish work today, I'm going to meet a friend.

I [future tense verb phrase A] unless [verb phrase B].

  • I'm not going to talk to him unless he sends me a message.

読書

僕らはSNSでものを買う

著者:飯髙悠太

発行年月:2019年8月

本書の目的は「SNS時代のユーザー行動について分析し、どのような情報発信をすれば、それが購買につながっていくのか」の解説である。企業が自社ブランドや商品の認知度を上げることを目的として企業アカウントを作成しても、多くのユーザの目に届くにはバズる投稿を繰り返す必要があり容易ではない。そこで本書では、購買決定における影響力は、テレビ広告やオンラインレビューよりも家族、友人、知人からの推薦の方が強いという調査結果に基づき、一貫してSNS上でUGCを利活用することの重要性を説いている。ここでのUGCとは、ある企業や商品に関する一般ユーザの投稿(口コミ)を指す。

UGCを投稿するユーザは、多数のフォロワーを抱えたインフルエンサーである必要はなく、フォロワー数は少ないがオフラインでの友人や知人といった、濃密な関係のユーザとつながっているユーザである方が効果的であると著者は主張する。これは上述の調査結果に依拠しており、1件のUGCが友人や知人の間で噂話のように拡散され、商品の購入等につながる確率が高くなるためである。こうしたリアルな関係に近い濃密なつながりのことを「スモール・ストロング・タイ」という概念として提唱している。この概念は牛窪恵氏の著書「若者たちのニューノーマル Z世代、コロナ禍を生きる」の中でも紹介されている。(ただし牛窪氏の著書では、フォロワーは少ないが特定のトピックに詳しいユーザによるそのトピックに関する投稿は信頼性が高いため拡散されやすい、という文脈である。)

さらに、「スモール・ストロング・タイ」などによって引き起こされる、SNS時代の購買プロセスとして「ULSSAS」(UGC → Like → Search1 → Search2 → Action → Spread)という概念も本書では提唱している。

本書ではSNSにおけるUGCの促進や活用の様々なアプローチを紹介しているが、最も重要なのは顧客にとってよい商品やサービスを作ることだという主張は尤もだと感じた。SNSの企業アカウントがバズリを狙うあまり、「こういうネタを仕込めばユーザは食いつくだろう」という意図が透けて見えてユーザが冷めてしまったり、ときには炎上したりといった状況を目にすることがある。これは、本来は手段であるはずのバズリが目的になってしまっていて、本当に良いと思える商品作りや、商品を本当に必要とするユーザに届けたいという本来の目的が蔑ろにされたことが一因となっていることも少なくないと思われる。そうしたSNSマーケティングにおける本質に触れている点も含めて参考になる点が多かった。